メ モ |
前日武尊山に登ったが、生憎曇り空で稜線付近は霧のために思うような展望は得られなかった。そして宿で朝を迎えると、予報では雨のはずが素晴らしい天気だった。このまま帰るのは勿体ないと思って急遽近くの至仏山に登ることにした。車で鎌田を過ぎ戸倉経由で鳩待峠に着いたのは10時頃だった。今日中に大阪に帰るには午後3時頃には戻ってくる必要があるので急いで支度をして出発する。峠から登山道に入るとすぐ残雪上の道となる。雲の流れは速く天候は悪化の方向にある。時間に追われるように登り続ける。お花畑で展望が開けて尾瀬ヶ原と燧ヶ岳や会津駒ヶ岳がよく見えた。オヤマ沢田代からは日光の山々も望まれた。武尊山も見えたが今日ならさぞかし展望はよいだろうと思うと残念だった。
小至仏山の山腹の残雪を横切り、鞍部から一登りして至仏山の頂上に着く。平成6年の時は展望は得られなかったが今日は雲に覆われた谷川岳あたりを除いてまずまずの眺めだった。しかし天気は急速に悪化しており、この頂きも雲に覆われるのは時間の問題だった。誰もいなくなった山頂でただ一人、時間の許す限り四周の山々を眺めていた。
|