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撮影を始めたのは3日の午前零時過ぎ。この時期には銀河が地平線から昇ってくるのを見ることができる。
まず南南東の山の稜線から昇ったばかりの銀河を撮る(0:06)。
中央の一段と明るい銀河の中心方向にあるのはいわゆる南斗六星のある射手座。
銀河の右上に明るく輝いているのはさそり座のアンタレス。
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銀河は左の東の空に続く(0:22)。
中央左寄りの銀河上に白鳥座が横たわる。中央上にはこと座のベガ。銀河を挟んで右下にはわし座のアルタイル。
ベガ、アルタイル、白鳥座のデネブを結べば夏の大三角形。
左下は大阪方面の灯りで明るくなっている。
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再び南南東の空(0:29)。
立ち上がるさそり座。夏の夜空に見える代表的な星座。
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北の空には北斗七星が逆立ち(0:30)。
北の地平線付近は大阪方面の灯りで明るい。
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南西の空(0:36)。
中央上右寄りに麦星と呼ばれるうしかい座のアークトゥルス。中央右寄り下に乙女座のスピカ。
この二つは春の代表的な星で夫婦星とも呼ばれる。
右下の明るい星は火星。左下にはさそり座の頭の部分が見える。その右は土星がいる天秤座。
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南の空には銀河が高くなってきた(1:00)。
アンタレスと土星が一際明るい。
右の影は鶴姫公園の展望台。この公園には平家の落人伝説に纏わる鶴姫の墓がある。
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上の写真とほぼ同じ時刻(1:10)に同じ方向を撮ったもの。
撮影条件の設定や補正の違いでずいぶん感じが違います。
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ちなみに、昨年の8月13日の午後11時26分に護摩壇山で撮った銀河の写真。
南南西の空に垂直に立っている。
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同じく14日零時4分の写真。
最初の写真とほぼ同じ時刻だが季節の差による違いがよく分かる。
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深夜の1時も過ぎて眠気が出てきたため車の中で仮眠をとる。
4時を過ぎると東の空が薄明るくなってきたので日の出を見るために起き出した。
今はもう星はそれほど見えず明けの明星だけが明るく輝いていた。
東の明るくなった方向を見ると遠くに見覚えのある山影が見えたが・・・?
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望遠で確認すると・・・。
中央の角のように尖ったピークと台形の頂きを持つ特徴ある形の山は稲村ヶ岳に違いない。尖ったピークは大日山だ。
そうするとその左は山上ヶ岳、右は大普賢岳。そう、大峰山脈の山影だった。
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中央の山影は弥山から八経ヶ岳にかけての大峰山脈の核心部分だ。
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そして右の方には仏生ヶ岳、孔雀岳、釈迦ヶ岳。
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思いがけずに遥か大峰山脈の全容を確認できてこの景色が急に身近なものになった。
午前5時12分、朝日は大日山の左から昇ってきた。
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鶴姫公園からのご来光。
ここの標高は1200m近いので大峰山脈が見えて当然と言えば当然のことだったが、
予想もしなかった景色を眺めることができて何か得をした感じだった。
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予期せぬ眺めを得て、その景観を必死にカメラに納める人。
撮影も終わり、すっかり明るくなった山頂公園をあとにしたのは5時半ごろ。
帰りは京奈和から南阪奈経由で第二京阪を走り、帰宅は8時過ぎだった。
道路情報に寄れば高速道路では所々で既に渋滞が始まっているようだった。
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南の空に銀河が昇り始めた3日午前零時頃から5時過ぎの日の出までの動画です。
(少々粗くなっています)
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