御在所岳
2012年(平成24年)12月27日

メ モ
年末も押し迫った12月27日に霧氷と山岳展望を目的に御在所岳に行った。
今年は偏西風の流れが蛇行していて日本付近には寒気が流れ込みやすい状態で、12月としては例年よりも厳しい寒さの日が続くこともあった。そんな折、長男が一度霧氷を見てみたいというので適当な山を考えたが、この寒さではロープウェイで手軽に行ける御在所岳が適当ではないかと思い、冬型の気圧配置が緩んで霧氷と遠くの展望が見込まれる27日に決行することにした。
御在所岳には11月の始めに登っており、そのときは遥かに南北・中央アルプスを望むことができた。本当は富士山も見えていたのかも知れないが、どの方向を注目すればよいかも分からず、家に帰って写真を調べてようやくその位置を掴むことができたのだった。今回はこの目ではっきりと富士山を確認することも目的として朝7時前に家を出発した。

行 程

朝陽台

富士見岩

御在所岳

朝陽台

距離     : 2.1km
最大標高差: 47m
累積標高  : 93m
   




天 候

曇り
 (気象庁 : 日々の天気図)

山行記録

第二京阪、京滋バイパス経由で新名神に入り、しばらく走って鈴鹿トンネルを抜けると
左手に仙ヶ岳が見えてくる。南尾根を前にした堂々たる山容です。左手前は鬼ヶ牙。


 
 家から2時間足らずで8時45分にロープウェイ乗り場に到着。9時の運転開始までしばらく待つ。
鈴鹿の山々は日本海側と同じ気候で冬型の気圧配置の時は必ず天気は悪い。果たして今日は?


 
 ロープウェイは9時丁度に運行を開始した。2番目のカゴに乗り込んで山頂を目指す。


左手には鎌ヶ岳の鋭峰が高々と聳えている。


 
 右手には中登山道の尾根が間近に見える。右に見えるのがおばれ岩かな。


 
 さらに昇って行くとキレットが見えた。


高さ61mの6号鉄塔が近づいてくる。ロープウェイの鉄塔としては日本一高いらしい。
山頂付近は期待どおり霧氷で白くなっている



鎌ヶ岳とほぼ同じ高さまで来る。手前に恵比須岩が見える。


十数分で山頂駅に着く。まずは展望を求めて朝陽台に行く。
霧氷に囲まれた展望台からは西に白くなったイブネ方面の山々が見えた。


その右手には鈴鹿北部の釈迦ヶ岳や竜ヶ岳、藤原岳、御池岳などの山々が・・・。
上空には低い雲が足早に流れている。天候の回復や如何に。


 
 朝陽台から富士見岩に向かう。右手遠くには日の光を反射して伊勢湾が光っている。


 
 富士見岩に着く。2ヶ月前とは打って変わって人の気配はなく静まりかえっていた。


富士見岩から釈迦ヶ岳方面を見る。
雲は西から東へと流れており、伊勢湾の方には青空が広がっている。


富士見岩からの北東の眺め。乗鞍岳から薬師岳方面の白銀の北アルプスが連なっている。
雲に遮られているところが穂高あたりです。


薬師、黒部五郎、笠ヶ岳方面


槍・穂高から乗鞍岳。
中央やや左寄りに10月に登った前穂高、奥穂高が見える。


北アルプスの右には御嶽山。


北東には木曽駒、檜尾、空木、南駒などの中央アルプスの峰々が続く。


中央アルプスの右には重量感のある恵那山。
恵那山の右肩に間ノ岳、その右に農鳥岳、さらに塩見岳と南アルプス北部の山々が頭を覗かせる。
手前は名古屋市街。


東には悪沢、赤石、聖、上河内、光などの南アルプス南部の山々。
さらにその右に間違いなく純白の富士山を認めることができた。


悪沢、赤石、聖


霊峰富士山。
17年ほど前に会津駒ヶ岳から富士山を見たが、ここはそこと負けず劣らず遠いところだ。
直線距離にして200kmほどだろうか。


富士見岩から中尾根を見下ろす。


南には鎌ヶ岳の鋭鋒。右手前に大黒岩。


御在所岳の東斜面。左に大黒岩。


 
 富士見岩からの眺めに満足して一旦ロープウェイの駅まで戻り少し休憩する。
天候の回復を期待したものの、休憩しているうちに雲がだんだん低くなり、
御在所岳山頂に着く頃には視界は全く閉ざされてしまった。


 
 期待した天候の回復はなかったので、仕方なく午後1時に下山することにした。勿論ロープウェイで。
富士山を始めとする山岳展望はまずまずだったが、青い空に霧氷という景色は叶わなかった山上の散歩だった。




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