清滝山(松明山)
2023年(令和5年)12月30日


メ モ
年末の片付けも目途がついたので、30日に今年最後の山歩きに出かけました。目指すは清滝山。と言ってもマイナーな低山なので知る人は少ないと思います。
清滝山は霊仙山と伊吹山のちょうど中間点にあり、低山ながらこれらの山の展望に優れていることが選んだ理由の一つですが、それよりも鈴鹿(主稜線)と奥美濃(江美、越美国境稜線)とを繋ぐことの象徴的なものあるいは記念碑的なものとしてこの山を越えて行くことにしたのが第一の理由です。
柏原駅から霊仙山に登ったのは50年前の1974年(昭和49年)のこと。一方、バスの運行時間の関係で伊吹山登山口から近江長岡駅まで歩いたのは48年前の1976年(昭和51年)のことだった。したがって柏原駅と近江長岡駅とを繋げば、一応鈴鹿と奥美濃とを繋ぐことになるが、その際どういうルートをとるかが思案のしどころで、結論として上記のように清滝山を越えて行くことにしたのでした。
本来は滋賀県と岐阜県の県境に沿って繋げるのがベストなのでしょうが、現実的にはそれは無理なので次善の策に依ることとしました。まあ自己満足の域を出ませんが・・・。
30日の朝6時半に車で家を出発。第二京阪、京滋BP、名神を走って米原ICから国道21号経由で近江長岡駅に着いたのは午前8時過ぎだった。途中のコンビニで朝食を取ってきたので、駅前のパーキングに車を止めて、支度をしてからすぐに駅に向かいました。

行 程

柏原駅

清滝神社

清滝山

林道ゲート

近江長岡駅


距離     : 6.7km
最大標高差:  302m
累積標高  :  334m
 
 
天 候

晴れ
(日本気象協会tenki.jp : 過去天気)

山行記録

近江長岡駅。遠くに雪を被った伊吹山が見える。
山登りを始めた50年ほど前のころは伊吹山に登るためによく来たところです。

近江長岡駅のホームからの伊吹山。
今日はいい天気だが少し霞んでいるようです。気温が高いせいかもしれません。
午前8時35分発の電車に乗ります。

5分ほどで次の柏原に着く。
ここから霊仙山に二度登っています。これも遠い昔のことです。

午前8時45分に清滝山目指して出発します。

線路沿いに歩いて恵比須神社を過ぎて少し行くと前方に清滝山が見えてきました。
稜線上に大きな木があるところです。麓には清滝の集落。

右手には東海道本線越しに伊吹山。
清滝山を避けるように大きく迂回して近江長岡に向かっています。

清滝山登山口への道標。

清滝神社の参道を歩いて行きます。桜の並木道のようです。
右上に清滝山の山頂が見えています。

清滝神社にお参りをして行きます。

清滝神社の鳥居と拝殿。

拝殿の後方に本社を含めて五つの社がある。
本社の創建は1138年とのこと。平清盛が21歳のころの時代。

案内の石碑には本社のほかは御鍬社、金毘羅宮、天満宮、日枝社と記されている。
地元の方々が新年を迎えるための準備をされていました。

本社の横にあった岩。

清滝山への道は神社の左奥に続きます。
すぐに獣除け柵の扉がありました。打掛錠を開けて入ったあと閉めておきます。

登山道にしては広い道です。
そこそこの傾斜を登って行きます。

途中にこのような案内があったので行ってみましたが、
途中から落ち葉などで道が分からなくなったので諦めました。

広い道が登山道らしい道に変わるとともに、
いよいよ急登になってきます。

急登が一段落して振り返り見た眺め。
中央手前から二つ目の山は野瀬山だろうか。関ヶ原はそのさらに向こう。

尾根に乗りました。
山頂まであと90m足らずの登りです。

山頂目指して登って行きます。

山頂の建物が見えてきました。

午前10時10分に清滝山山頂に到着。
思ったよりも開けた広いところでした。

山頂の標識。

山頂の石仏。

少し休んでエネルギーを補給してから山岳展望です。
まずは北の伊吹山方面。左遠くに金糞岳も見えます。

伊吹山を少し拡大。
重量感ある山容です。

金糞岳を望遠で。
白倉の頭はその名のとおり真っ白です。

左の琵琶湖方面は霞んでいてはっきりとは見えません。

南の霊仙山方面。
逆光でかつ霞んでいるが、確認はできます。

山頂部を望遠で。左に避難小屋が見えます。
中央は最高点。その右に霊仙山。最高点と霊仙山の間手前に経塚山(と思います)。

霊仙山から左に続く山並みの奥に養老山地。
左下に柏原駅から歩いてきた道が見えています。

 
東は野瀬山方面。
 
松明の点火場。
毎年8月15日に麓から担ぎ上げた大松明に点火するところです。
このことから清滝山は松明山とも呼ばれるそうです。

 
午前10時45分に下山を開始。
山頂から少し戻ったところに道らしきものがあったので、そこから近江長岡駅に向かいます。

 
少し急な道らしきものを下って行ったが、途中で踏み跡を見失ってしまった。
林道まであと標高差100mほどの下りなので、
GPSを見ながら歩きやすそうなところを適当に下って行きました。

 
かなり下ったところで、突然巻き道のような明瞭な踏み跡に出会った。
斜面を巻きながら踏み跡を辿って行くと、送電塔の管理路でよく見かける標識がありました。
この道を辿って行けば林道に出るかも知れないと思ったが、
地図を見るとここから20mほど斜面に沿って下れば林道に出るようなので、
管理路と別れて道なき斜面を下ることにしました。

 
この判断が良かったのかどうかは分かりませんが、思惑通り行く手に林道が見えてきました。
しかし、林道に降りるところは2mほどの殆ど垂直な急斜面でした。

 
幸い付近にあった木を掴んでなんとか降りることはできました。
が、もし適当な木などがなければどうなったか。いろいろ考えさせてくれます。

 
まあ、なんとか林道に出ることが出来て、
あとはただ黙々と歩いて行くのみです。

 
獣除け柵のゲートがありましたので、
登山口の時と同様に打掛錠を開けて出たあと閉めておきます。

 
ゲートを出ると突然異様な光景が瞼に飛び込んできました。
一瞬、エアーズロックを連想しましたが、どうやら採石場だったようです。

 
振り返れば清滝山が見えました。

 
近江長岡に近づくと伊吹山の雄姿が目の前に・・・。

 
午前11時50分に近江長岡駅に戻ってきました。これで鈴鹿と奥美濃を繋ぐことが出来ました。
鈴鹿の主稜線踏破は今年の3月に終えていますが、
奥美濃と呼ばれる江美および越美国境主稜線の踏破はまず不可能なので、
今後せめてブンゲンあたりまでは延長して行きたいと思っています。




コースタイム
柏原駅(8:45)−清滝神社(9:10-9:20)−清滝山(10:10-10:45)−近江長岡駅(11:50)

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