学能堂山
2024年(令和6年)2月13日

メ モ
先月高見山北尾根を歩いた時に見た、三峰山から大洞山へと続く山並みの中の学能堂山に興味が引かれた。三峰山には高見山と同じように北尾根と呼ばれる尾根があり、学能堂山はその尾根上にある。さらに学能堂山の北には大洞山や尼ヶ岳が続くので、北尾根を介してこれらの山々と三峰山を繋ぐのもありかなと思った。今回はその下見ということと、山頂からの眺めに期待して学能堂山に登ることにした。
学能堂山の登山道を調べたところ北尾根から直接取り付くもの以外に3つあるようだが、今回は北の杉平から登ることにしました。それは、三多気の駐車場を出発点とすることにより、すでに登っている大洞山と今回登る学能堂山とを繋ぐことが出来るためです。
13日の午前4時40分に車で家を出発。橿原まで高速を走り、そのあとは榛原経由で国道369号を行く。途中のコンビニで食料を買い出しして、御杖村の道の駅で朝食を取りました。道の駅から三多気の駐車場までは一走りで午前6時45分に到着。2年ぶりのところですが、今回も桜の季節ではないので他に車はありませんでした。すぐに仕度をして午前7時に駐車場を出発しました。

行 程

三多気駐車場
↓↑
登山口
↓↑
林道終点
↓↑
杉平峠
↓↑
学能堂山

距離     :  10.7km
最大標高差:  667m
累積標高  :  766m
    



 
天 候

快晴
 
 (日本気象協会tenki.jp : 過去天気)

山行記録

午前6時45分に三多気駐車場に到着。
オフシーズンの平日なので、この時点では車は私の1台だけでした。
駐車場から目の前にこれから登る学能堂山が見えます。山頂は見えていないかも知れませんが。

午前7時に駐車場を出発します。
奥には大洞山。

朝焼けの桜並木道です。学能堂山も見えています。
往路は下り坂で楽ちんですが、帰りが問題。

国道まで来ました。ここで右に折れて少し行き細い道を左折です。
(写真正面の民家の先)

左折したあと道なりに登って行くと分岐があるが、左の道を行きます。
しばらく行くと大洞山が見えてきました。
今日は晴れのいい天気だが、朝方は冷えて屋根に霜が降りている。

林道はこんな感じですが、途中で舗装はなくなり悪路になる。

駐車場から30分ほど歩いて登山口に着きました。
林道はこの先も続いて終点で登山道に合流します。

登山道に入って行きます。
何か秘境に入って行くみたいです。

 
登山道の初めは少し荒れている。
帰りは一時道を見失いました。用心、用心。

 
立派な石垣がありました。
昔はこのあたりに人が住んでいたのだろうか。

変化のない道を登って行きます。
急なところはつづら折りになっていたりして急登はなく登りやすい。

要所、要所に道標があります。
学能堂山は岳ノ洞とも呼ばれているようです。麓の集落によって呼び方が違うのかも。

午前8時10分に林道終点。
ここから本格的な登りになるのかな。

少し登ると道は雪に覆われてきました。あまり人が入らないのか踏み跡がない。
小さな沢に沿って登って行きます。

雑然とした谷ですが道はよく分かります。
見た目は急登に見えるが、つづら折りのところもあり
それほどきつい登りではありません。

少し急な登りを終えると前方が開けて稜線が近くなった感じがする。

午前9時に杉平峠に到着。
ここまで来ればあとは稜線を辿って行くだけです。


小動物の足跡が点々と・・・。

道標やテープに沿って進んで行きます。

麓のミツマタ群落地からの道と合流。
あとひと月くらいかな。

 
 積雪量は数cm〜10cm位。

最後の急登です。
夏道は分からないので直登しました。

山頂が見えました。

 
午前9時35分に山頂に到着。
もちろん誰も居らず貸し切りです。まず四方から山頂を見ます。
南の三峰山方面。

南西の高見山方面。

 
南東の局ヶ岳方面。

北の大洞山方面。

そのあと山岳展望。
北の大洞山(雌岳と雄岳)と尼ヶ岳。

左には倶留尊山などの室生火山群。
こちらはまだ未知の山域です。

東には名も知らぬ山々が連なるが1000mを超える山はなさそう。
中部山岳や富士山が見えるのはこの方向と思われますが、今日はダメなようです。
次に南北に長い山頂の南側に行ってみます。

こちらは足もとが結構急斜面で、北側の山頂からよりも開けた眺めが得られました。
まず三峰山から高見山方面。手前に白土山。

三峰山と平倉峰方面を少し拡大。
三峰山北尾根と平倉峰からの尾根が並行して続いている。
三峰山からここまで続く北尾根は結構長い。

三峰山の右遠くに台高山脈。
桧塚から伊勢辻山までが見えています。

左端に桧塚と奥峰。

明神岳、水無山、国見山。
前山の雪の斜面も見える。

白屋岳(?)の後ろに大峯の四寸岩山。

伊吹山と北尾根。
先月歩いた天狗山、船峯山、黒石山、高山などのピークがよく分かります。
右端に差杉峠。

高見山を望遠で。
大崩落地の赤い斜面も見えています。左手前はトクマ山?

つぎは三峰山から東の方。
左に修験業山と栗ノ木岳。栗ノ木岳も結構険しそう。

修験業山から局ヶ岳まで。
三峰山から局ヶ岳まで続く山並みは眼前に屏風のように立ちはだかっていて圧巻でした。

局ヶ岳
(マウスポインターを画像に重ねると拡大されます)

 
山頂からの風景

 
ひととおりの展望を終えてから腹ごしらえをして山頂に戻ります。

 
およそ1時間山頂で過ごして、展望を満喫してから午前10時30分に下山を開始。

 自分の足跡を踏みながら下って行きます。

午前10時50分に杉平峠。

 
雪道を下って行きます。
念のためチェーンスパイクをつけて下ったが、雪の量が少なく柔らかいのですぐに団子になり、
歩きにくいことこの上なかったためはずしました。

 
午前11時20分に林道終点。
林道はかなり荒れているようです。

 
唯一展望があったところ。

 
午前11時45分に登山口。

 
林道を下って行きます。
途中に駐車できそうなところがありますが、道の状態はあまりよくない。

 
大洞山が見えてきました。

 
帰りは国道までショートカットします。
右前方に見えるカーブを描いている道が三多気へ行く道路です。

 
国道に出ました。三多気への道の交差点です。

 
駐車場まで戻って行きます。
思っていた通り登り返しはきつかったです。

 
ロウバイかな。春を感じます。

 
午前12時10分に駐車場に戻ってきました。
朝は冷え込んだが、昼間は暖かくて春の陽気で、山頂でついつい長居をしてしまった。
好天気と展望に恵まれた静かないい山行でした。

コースタイム
往 三多気駐車場(7:00)−登山口(7:35)−林道終点(8:10-8:15)−杉平峠(9:00)−学能堂山(9:35)
復 学能堂山(10:30)−杉平峠(10:50)−林道終点(11:20-11:25)−登山口(11:45)−三多気駐車場(12:10)    


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