百貝岳
2024年(令和6年)4月12日

メ モ
先週の土曜日に、満開が予想された吉野の花見に出かけたが、生憎雲の多い空模様で綺麗な桜も今一つ冴えなかったのが残念だった。そこで天気の様子を見て約1週間後の12日に再度吉野へ行くことにしたが、下、中千本は既に散り始めているので、今回はターゲットを上、奥千本にしました。
それでルートをどうするかだが、この機会に一度行ってみたかった鳥住の鳳閣寺の近くにある春日神社を出発点とし、百貝岳を越えて奥千本から花矢倉あたりまで行くことにした。桜の状態によっては金峯山寺まで足を延ばしたいが、これは現地で決めることにしました。
12日の早朝4時30分に家を出発。いつもの南阪奈ルートを走って橿原高田ICから京奈和道に入り、御所南ICから国道309号を進んで行った。下市を過ぎてから洞川に通じる県道48号を行き、地蔵トンネルの手前で旧道に入る。くねくね道を進んで、ちょうどトンネルの上あたりの地蔵峠から最後の一登りをして春日神社手前の駐車地に午前6時10分に到着。意外と早く着きました。
駐車地には車はなく一番乗りでした。今日は平日なのでここまで来る人はいないかもしれない。簡単に腹ごしらえをして、支度をしてから午前6時40分に出発しました。


行 程

鳥住春日神社
↓↑
鳳閣寺
↓  ↑
       石ノ廟塔 ↑          
↓  ↑
   百貝岳 ↑     
↓  ↑
  西行庵 ↑    
↓  ↑
 愛染の宿 ↑    
↓  ↑
金峯神社
↓↑
水分神社
↓↑
花矢倉

距離     :  14.4km
最大標高差:  271m
累積標高  :  791m
    




 
天 候

晴れ
 
 (日本気象協会tenki.jp : 過去天気)

山行記録

午前6時40分に鳥住春日神社を出発。

まず春日神社に参拝して行きます。
創設は1772年とされているとのことで割と新しい。

本殿の扉の模様が気になったので近寄ってみると・・・。

鳥の顔のようです。かわいいです。

次は鳳閣寺に向かうが、道が分からなかったので地図を見ると
神社の前の舗装路をそのまま登って行けば良いようだった。
だが、その道の登りは結構きつく、いきなりの急登で疲れました。

鳳閣寺に着きました。
案内板によると678年(白鳳時代)に役行者が開山したと伝えられているそうです。
また、聖宝理源大師が大蛇を退治して895年に再興したとも言われている。

聖宝所持の法螺貝や退治した大蛇の頭骨が寺宝として残されているらしい。
吉野に近いこのあたりは昔から修験道が盛んだったようです。

展望台があったので上がってみました。
目の前に金剛山・葛城山・二上山が連なっています。その右には生駒山。我が家はそのずっと先です。

 
上の写真の右端に吉野金峯山寺の蔵王堂が見えるらしいので望遠で狙いました。
ここから蔵王堂が見えるとは全く思っていませんでした。

 
10分ほど休んでから石ノ廟塔経由で百貝岳に向かいます。

巻き道を進むこと20分弱で廟塔に着きました。

廟塔は百貝岳から続く尾根上の平坦地にあります。
手前の石塔は聖宝とともに大蛇を退治した箱屋官兵衛の墓。

以下は案内板によります。
石ノ廟塔は聖宝理源大師の供養塔とされている。
1369年に創られたもので、国指定重要文化財。

精巧な造りの屋根や廟塔が亀の背に載ったユニークなデザインが評価されて
重要文化財に指定されたそうです。

それでは百貝岳に向かいます。
始めはそこそこの急登が続くが短い。

そのあとは起伏が少なくなります。

最後は頂上直下の急登。

午前7時50分に百貝岳に到着しました。
木々に囲まれて展望はありません。

休憩所の柱。
少し休んでエネルギーを補給し、午前8時10分に出発。

途中で鳳閣寺への道を分けて下って行くと再び道に合流。

 
 鳳閣寺から来る巻き道のようです。帰りはこちらの巻き道を行きます。
先ほど分岐した鳳閣寺への道は、この巻き道の途中に合流する近道なのかもしれない。

緩い起伏の巻き道は淡々と続く。

百貝岳から30分ほどで西行庵への分岐点に着きました。
これまで誰にも会わなかったが、ここまで来ると金峯神社の方から次々と人がやってきます。

 
西行庵へ下って行くと奥千本の桜が見えてきました。

なかなか綺麗です。

 
奥千本に到着。

二度目の西行庵。一応挨拶しておきます。

空にはまだ雲が多いので先に進みます。
苔清水を通過。

愛染の宿へ登って行くうちに青空が広がり始めて日も差してきました。
やはり日差しがないと桜も映えません。

一登りすると安禅寺四方正面堂跡に着きました。
開けた雰囲気の良いところです。遠くに見える山は四寸岩山かな。

広場には桜の大木が立っていました。
次は安禅寺蔵王堂跡です。
切り株の中で桜の木々が成長して行きます。

安禅寺宝塔院跡まで登って来ました。ここは大峯奥駈道の第70靡”愛染の宿”です。
一昨年以来3度目になります。

ここにも桜の木が植えられています。
成長して下・中千本のようになるまでどれ位の歳月がかかることでしょう。

愛染の宿から鳳閣寺への道の分岐点に来ました。
帰りは右の道を直進します。

第71靡”金峯神社”まで来ました。
ここでお参りをして御朱印を戴きました。

そのあと義経の隠れ塔に寄りました。

ついでに隠れ塔の奥にある展望台まで行きました。
竜門岳や貝ヶ平山、額井岳などが見えるようですが未知の山々なので詳細は不明です。

金峯神社から参道を少し下ったところに桜が綺麗なところがありました。
写真は金剛山と葛城山方面です。

綺麗な写真を撮るのは難しい。
適当に撮ってトリミングして誤魔化す。

それでも天気が良いと桜自体は一段と綺麗です。

 
竜門岳方面。

 
修行門まで下ってきました。今日は金峯神社からこのあたりまでが桜の見どころでした。
しかし帰りの登り返しがきつそう。

 
金峯神社から30分ほどで水分神社。第72靡です。

 ここでもお参りをして御朱印を戴きました。
奥の枝垂れ桜が綺麗です。

奥から楼門の方を撮りました。

 
そして最終目的地の花矢倉展望台。
平日のためか、思ったほど人は多くない。

 
金峯山寺の方を眺めます。
残念ながら中・下千本の方は色あせてしまっているようです。

 
蔵王堂を望遠で。
東南院や吉水神社の展望台(一目千本)も見えます。

 
金峯山寺の御朱印はまた来年と言うことで花矢倉でUターンです。
戻る途中の高城山下の不動明王。傍に閼伽井があります。

 
修行門まで戻ってきました。
山上ヶ岳までの間にある四基の門のうち、発心門に続く二番目の門です。

 
コンクリートの道の登り返しはきつかったが、なんとか西行庵の分岐まで来ました。
あとは鳥住春日神社まで1時間ほどでしょう。

 
急に静かになった道を淡々と進みます。
百貝岳への分岐を通過。

 
巻き道の途中に咲いていたヒトリシズカ。結構沢山咲いていました。
桜以外で気がついた花はこれだけでした。

 
午前12時20分に鳳閣寺に戻ってきました。相変わらず無人で静寂そのものです。
そんな雰囲気の中で昼食をとりました。と言っても菓子パン一つですが・・・。

 
鳳閣寺から急坂を下って春日神社に戻る。

 
駐車地には午前12時35分に着きました。車が1台増えています。
爽やかないい天気で汗もかかなかったので靴を履き替えて出発しました。

 
帰る途中で地蔵峠の地蔵堂を拝見しました。
道路を挟んで向かいには地蔵の水があり、
往時は鳥住の村人が大峰山に向かう修験者に湯茶をふるまう茶屋があったらしい。
今日は吉野の綺麗な桜を見ることが出来たほか、大峯修験道に関する昔話も知ることが出来て
意義ある一日でした。そして何よりも無事戻って来ることが出来たことに感謝です。

 
以下は、先週花見で吉野の如意輪寺と大宇陀を訪れた時のものです。
この写真は如意輪寺の多宝塔。

 
如意輪寺の枝垂れ桜。

 
大宇陀の又兵衛桜。
やはり青空が欲しいところです。

コースタイム
往 鳥住春日神社(6:40)−鳳閣寺(6:50-7:00)−石ノ廟塔(7:20-7:25)−百貝岳(7:50-8:10)−巻道合流(8:20)
  −西行庵(8:50-9:00)−愛染の宿(9:25)−金峯神社(9:30-9:50)−水分神社(10:20-10:35)−花矢倉(10:40)
復 花矢倉(10:50)−水分神社(10:55)−金峯神社(11:25)−百貝岳分岐(11:55)−鳳閣寺(12:20-12:30)
  −鳥住春日神社(12:35)    


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