伯母ヶ峯・笙ノ窟 2025年(令和7年)4月30日 |
午前6時35分に大台山麓休憩施設の駐車場を出発します。 今日は天気は良いが、気温が低く少し寒いくらいです。 |
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駐車場の端から大普賢岳(中央)が見えました。左に小、孫(日本岳)、曾孫が見えています。 目指す笙ノ窟は日本岳の下にあります。 |
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駐車場からトンネルまで戻り、左に少し行くと長い鉄製の階段があります。 関電のアンテナ施設の管理路のようです。60段を上って行きます。 |
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息を切らして上りついたところで振り返ると大台の山々が見えました。 中央は辻堂山。その左の台形の山は前回歩いたP1358。 |
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つづら折りに登って稜線に向かう。 |
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尾根に乗ったところは伯母ヶ峯と和佐又方面との分岐点。 まず右の伯母ヶ峯に向かいます。 |
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少し進んでから鉄製の階段を下りたところは伯母峰峠。道標も何も見あたらないので推定ですが。 北側に人工物のようなものが見えたので近づいてみると・・・。 |
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コンクリート製の高欄のようなものがありました。その向こうにドライブウェイが見えます。 何の遺構かは不明です。 |
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もとに戻って稜線を進んで行きます。 この付近は峠という地形の為か、北側から冷たい風が吹き抜けて寒いです。 |
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尾根の北側は植林帯。南側は自然林となっています。 |
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南側はちょうど新緑が芽吹いており、折からの朝日に映えてなかなか綺麗です。 |
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緩い登りを続けて、伯母ヶ峯北峰への分岐となるピークを右に巻いて行きます。 |
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巻き道の途中のケルン |
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巻き終わったあとは起伏の小さな尾根を辿って行く。 |
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左前方に伯母ヶ峯が見えてきました。 |
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頂上直下の短い急登のあと7時40分に伯母ヶ峯に到着。半年ぶりです。 ここは地理院地図に山名が記載されているピークで、三角点のあるピークはさらに東に行ったところです。 稜線繋ぎはここで達成されたので、今回はここで折り返します。 |
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山頂のまわりは木々に囲まれてすっきりとした眺めはないが、北側が少し開けていました。 |
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近くに白鬚岳が見えます。左に小白鬚、背後に薊岳や明神岳など台高北部の山々。 |
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千石山、赤倉山、千里峰など台高主稜線上の山々。右端に池木屋山。 |
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伯母ヶ峯を7時50分に発ち、帰途北峰に寄ろうとしたが、 時間と体力のことを考えて途中で思い止まり、伯母峰峠まで戻ってきました。 |
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分岐まで戻って少し休んでから笙ノ窟目指して午前8時50分に出発。 |
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緩く登って着いたところには関電のアンテナ設備がありました。 |
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七窪尾根と呼ばれるたおやかな稜線を登って行きます。 |
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緩い登りを終えたあとは平坦な尾根道。暫くこのような繰り返しが続きます。 |
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南側には日に映える新緑 |
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P1144に登って行きます。 |
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ピークとは思えないP1144。 |
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新緑の木立 |
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木々を透かして大台ヶ原の山々。 三津河落山やキワダズコ方面と思いますが・・・。 |
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起伏の少ない尾根を進んで行きます。 |
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のんびり歩いて行くと1160mほどのピークへの登りとなります。 |
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そのピークから先はこれまでの尾根とは少し様相が変わったような気がしました。 |
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道標に導かれて薄暗い植林の中を下って行きます。 左にも並行して尾根が続いています。いわゆる二重山稜のようです。 |
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苔むした岩の中を下って行きます。 |
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地図を見るとちょうど新伯母峯トンネルの上あたりまで来たが、その先の踏み跡が分からなくなった。 まわりを見てみると、左に先ほどの並行した尾根が見えたので凹地を横切って行ってみました。 |
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こちらには赤いテープもあり微かな踏み跡もありました。 どうやらここまでの途中でこちらの尾根に移るのが正解のようです。 |
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横切って来た凹地とその向こうに下ってきた尾根。下って来た尾根はここで尽きています。 凹地などまわりにはバイケイソウが群生していました。 |
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尾根道を進んで行き、P1132を通過。白い石灰岩?が沢山露出しています。 |
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P1132から緩く下って登り返すと伯母峰辻。10時5分着。和佐又方面への分岐点です。 ここから先は道標もなくなります。少し登ったところで休憩してエネルギーを補給。 |
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大普賢岳方面を眺めながら登って行きます。 |
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今日一の登りが続く。 |
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午前10時55分にP1326に到着。大きな岩が立ち並んでいる。 |
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P1326直下の大岩の横を進んで行きます。 |
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標高が1350mを越えたあたりからトラバース地点を探しながら登って行くと赤いテープが巻かれた木が目についた。 その先には踏み跡らしいものも見えるが、もう少し高度を上げて行くことにした。 |
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尾根の傾斜もかなりきつくなり標高も1400m近くになった。 そろそろかなと思って適当なところを探す。 |
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ここだと言ったところもなかったが、あまり上まで行くと岩が多くなり歩きにくそうなので、 1420mあたりからトラバースを開始。 |
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急な斜面を横切って行きます。 |
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両手、両足を使いながら何とか前方の尾根に辿り着いて乗り越えると 和佐又からの道に出ました。午前11時30分。長いようで10分ほどのトラバースでした。 登山道に降り立ち、大台と大峰繋ぎを達成したあと最終目的地の笙ノ窟に向かいます。 |
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最初は指弾ノ窟。ここは曾孫普賢岳の直下にあたります。 |
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鉄製の階段を上って進んで行くと大峰南部の釈迦ヶ岳、孔雀岳、仏生嶽が見えました。 |
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鎖も設けられた険しい巻き道を進んで朝日窟に到着。 |
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奥行きのある朝日窟 |
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次は最終目的地の笙ノ窟。11時50分着。 |
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不動明王が祀られ綺麗に手入れされています。 |
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少し下って最後は鷲ノ窟。ここには役行者が前鬼・後鬼とともに。 このあと笙ノ窟に戻って日陰で少し休憩。12時10分に帰途につきました。 |
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下山途中での弥山から八経ヶ岳、五鈷峰、楊枝ノ森にかけての眺め。 手前右に行者還岳。 |
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伯母峰分岐付近。和佐又への道と分かれて笙ノ窟尾根にトラバースして行きます。 |
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取り付きには進入禁止のような木が置かれていましたが、慎重に進んで行きます。 |
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始めは比較的歩きやすかったが、やがて自然のままの斜面に・・・。 |
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あちこちと踏み跡を探すよりも自己判断で突破。 |
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何とか笙ノ窟尾根に辿り着きました。トラバースに要した時間は往路と同じく10分ほどだった。 左手前に二本並んだ右の木に朽ちた白いテープがあった。やはりかつてはこの付近にも巻き道があったようです。 |
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本ルート中唯一の難所を無事過ぎて、あとはのんびりと下って行きます。 P1326付近に咲いていたツツジが綺麗でした。 |
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P1326から下る途中からの大台ヶ原方面の山々 |
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和佐又山を眺めながら下って行きます。 |
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大普賢岳、小普賢岳、日本岳方面を振り返る。 |
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大普賢岳から伯母谷覗きにかけての山並み。前景の新緑が綺麗です。 |
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午後1時25分に和佐又への分岐点の伯母峰辻に戻る。 |
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P1132を通過。 |
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午後1時40分に新伯母峯トンネル上を通る。 しばらくこの尾根を辿ってから並行する隣の尾根に移りました。 |
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あとはやや急ぎ足でP1144を越えて伯母峰峠手前の分岐に戻ってきました。 |
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つづら折りの道から60段の階段を下って行きます。 |
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午後2時25分に無事駐車場に戻りました。 笙ノ窟付近で2パーティ4人と出会った以外は人影を見ることはなく静かな山歩きが出来ました。 これで大台と大峰とを繋ぐことができました。加茂助谷ノ頭や龍辻と柳の渡し、熊野本宮大社が繋がった というのは何か不思議な感じがします。 |
コースタイム |
伯母ヶ峯: 駐車地(6:35)−伯母峰峠(6:45-6:50)−伯母ヶ峯(7:40-7:50)−伯母峰峠(8:40) 笙ノ窟 : 伯母峰峠(8:50)−新伯母峯TN上(9:45-9:50)−伯母峰辻(10:05-10:10)−伯母峰分岐(11:35) −笙ノ窟(11:50-12:10)−伯母峰分岐(12:25)−伯母峰辻(13:25)−新伯母峯TN上(13:40) −伯母峰峠(14:20)−駐車地(14:25) |